#017
移民を知ろう、移民と語ろう(第3回)
難民、そのありのままの姿とは上記のような背景から、今回は二部構成でトークを行います。
■第一部
多くの難民申請者と面会をしている筑波大学 CLOVER~難民と共に歩むユース団体~ に難民申請までの流れや収容されてしまった方との面会を通じて感じたことについてお話いただきます。
ゲスト:CLOVER〜難民と共に歩むユース団体〜
筑波大学公認団体。2009年10月29日設立。日本に逃れてきた難民が入国管理センターに収容され、不当な扱いを受けていることを問題視した浅野マミによって設立された。団体の理念は、東日本入国管理センターの難民申請者を含む被収容者の方々が、収容中や仮放免中に大きなストレスを抱えている問題を受け、彼らが未来への希望を持って生きられるよう寄り添うこと。
被収容者のニーズへの対応、仮放免者との信頼関係の継続化、日本における難民問題の認知度向上のために活動を行う。主な活動内容は、東日本入国管理センターでの面会、辞書などの物品支援、日本語学習サポート、翻訳ボランティア、啓発イベントの企画運営など。被収容者と外の社会をつなぐため、東日本入国管理センターで面会を希望する一般の方への面会のコーディネイトも行う。団体名の由来は Care&Love for Refugees(難民に気遣いと愛を) から。
■第二部
実際に難民の認定を受けた女性の方に、難民認定を受けた後での暮らしについてお話をいただきます。仕事、社会保障、出産、社会活動の中でぶつかった様々な壁についてお話をいただきます。
先進国日本で暮らす「難民」。彼らのありのままの姿について知り参加者と一緒に考えられる、そのような機会にできれば幸いです。ふるってご参加ください。
ゲスト:マ・テンテン・ウーさん
ビルマ・パゴー管区生まれ。5 人家族で平和に暮らしていたが、突然罪のないまま、父・母・本人が刑務所に入れられた。父は 3 回も捕まっている。1998 年に来日し、ビルマと日本のあまりの違いに衝撃を受け、自分の将来を考えるようになり民主化運動に携わる。
2009 年難民認定を受ける。日本での自身の出産、同国人女性の日本での現状を知り、支援活動に積極的に従事するようになる。現在はビルマ市民労働組合の女性リーダーとして、組合活動、民主化運動、女性の健康推進など、幅広い活動を行っている。
学習会終了後、講師を囲んで会場で懇親会もあります。
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■連続セミナー テーマとスケジュール
*2月以降は、基本的に土曜日18:30開始の予定で調整中
(1) 子ども 2014年 10月 25日 (土) 18:30~/終了
(2) 非正規滞在者 2014年 11月 15日 (土) 18:30~
(3) 難民 2015年 1月 24日(土)18:30~
(4) 外国人被災者 2015年 2月
(5) 移住女性 2015年 3月
(6) 留学生 2015年 4月
(7) 在日コリアン 2015年 5月
(8) 移住労働者 2015年 6月
○順番は変わる場合があります。
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■「つながるトーク 移民を知ろう、移民と語ろう」趣旨
2012年7月、在日外国人に対する「新しい在留管理制度」がスター トしました。その影響は、外国人の生活の各方面に及び、さまざま な問題が生まれています。一方、政府は2020年東京オリンピック・ パラリンピック開催準備にともなう労働力不足を埋めるため、海外 から人を受け入れる方針を決めました。オリンピック・パラリン ピックに向けては、“ヘイトスピーチ”という形で注目を集めてい る人種差別問題も当然避けては通れません。
既に200万人を超える外国籍の人たちが暮らしている日本。多民 族が共に尊重し合い権利が守られながら住める社会になるためには 、どのような法制度や、意識の転換が必要なのでしょうか?
〈在日外国人〉を多様な側面からスポットを当て、外国人当事者 の声を聞き、研究者やNGO実務者の意見を聞きながら、〈多民族・ 多文化共生社会〉について話し合う連続セミナーを開催します。 とくに外国人・移住者問題に関心を持つ学生の方の参加を歓迎し ます。ぜひご参加ください。