#019
移民を知ろう、移民と語ろう(第5回)
移住女性のエンパワメント
ところが、移住女性が地域社会や家族のなかで孤立し、本来の力を発揮できず暴力や差別に晒されやすい背景にあることも事実です。こうした移住女性の多くは日本社会の中で、移住者であること、女性であることなどによる幾重もの差別と偏見を経験しています。また、人身売買や、家庭、職場における様々な形態の暴力による深刻な被害に苦しむ女性たちも少なくありません。(「カラカサン」ホームページより)
また、2011年3月の東日本大震災後にNGOが行った調査からも、被災地に居住している外国人の多数が国際結婚女性であり、移住女性が孤立して支援からもとりこぼされている現実が報告されました。
移住女性をめぐる、制度や社会における課題はいま何でしょうか。日本に暮らす移住女性と子どもたちのエンパワメントをめざして、「カラカサン」で活動する(自身も移住女性である)西本ドナさんから、ご自身のこと、現在の活動のことをお話いただきます。ドナさんとの対話を通して、参加者と一緒に考えましょう。
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■連続セミナー テーマとスケジュール
*基本的に土曜日18:30開始の予定で調整中
(1) 子ども 2014年 10月 25日 (土) 18:30~/終了
(2) 非正規滞在者 2014年 11月 15日 (土) 18:30~/終了
(3) 難民 2015年 1月 24日(土)18:30~/終了
(4) 外国人被災者 2015年 2月 28日(土)18:30~
(5) 移住女性 2015年 3月 14日(土)18:30~
(6) 在日コリアン 2015年 4月18日(土)18:30~
(7) 留学生 2015年 5月23日(土)18:30~
(8) 移住労働者 2015年 7月(企画中)
○順番・日時は変わる場合があります。
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■「つながるトーク 移民を知ろう、移民と語ろう」趣旨
2012年7月、在日外国人に対する「新しい在留管理制度」がスター トしました。その影響は、外国人の生活の各方面に及び、さまざま な問題が生まれています。一方、政府は2020年東京オリンピック・ パラリンピック開催準備にともなう労働力不足を埋めるため、海外 から人を受け入れる方針を決めました。オリンピック・パラリン ピックに向けては、“ヘイトスピーチ”という形で注目を集めてい る人種差別問題も当然避けては通れません。
既に200万人を超える外国籍の人たちが暮らしている日本。多民 族が共に尊重し合い権利が守られながら住める社会になるためには 、どのような法制度や、意識の転換が必要なのでしょうか?
〈在日外国人〉を多様な側面からスポットを当て、外国人当事者 の声を聞き、研究者やNGO実務者の意見を聞きながら、〈多民族・ 多文化共生社会〉について話し合う連続セミナーを開催します。 とくに外国人・移住者問題に関心を持つ学生の方の参加を歓迎し ます。ぜひご参加ください。